追跡アプリのテストは、ほとんどの人が同じやり方をします。自分の2つ目のアドレス宛てに送り、同じスマートフォンですぐ開き、何も出ないのを見て「壊れている」と結論づける。たいていの場合、アプリは完璧に動いています。意図的にあなたを無視しているのです。この記事では、その理由と、本当に意味のあるテストの手順を説明します。
自分宛てのテストで何も出ない理由
メール追跡にとって本当にまずい失敗は、偽の開封です。誰も読んでいないのに「クライアントが提案書を読みました」と伝えるアプリは、役に立たないどころか有害です。あなたがその情報をもとに動いてしまうからです。
そこでEmail Trackerは、開封を報告する前に3つのフィルターをかけます。
- 自分のデバイスとネットワークは無視されます。 ピクセルを読み込むリクエストが、送信したのと同じデバイスや同じネットワークから来た場合、受信者とはみなされません。
- 最初の60秒は無視されます。 追跡メールの作成から1分以内にピクセルを読み込んだものは数えません。作成、プレビュー、コンテンツをすぐ取得するメールアプリは、すべてこの時間帯に入ります。
- 5分以内の繰り返しは1回として数えます。 1回の閲覧中に画像が何度か再読み込みされても、4回ではなく1回の開封として表示されます。
この3つはどれも、素朴な自己テストを狙い撃ちにします。iPhoneから送り、同じiPhoneで、30秒後に、同じWi-Fiで開く。3つのフィルターが同時に働きます。何も出ないのが正しい結果です。
ほかにもう1つ、それ以外をすべて正しくやっても自己テストが失敗する理由があります。「メールでのアクティビティを保護」をオンにしたApple Mailでテストメールを開いた場合、Appleはすでに画像を先読みしており、アプリはその先読みを無視します。詳しくはApple Mail Privacy Protectionとメール追跡をご覧ください。
有効なテストに必要なこと
条件は3つ、どれも簡単に満たせます。
- 別のデバイスと別のネットワーク。 送信に使ったiPhoneではなく、自宅のWi-Fiから送ったなら自宅のWi-Fiでもないこと。
- 2分以上の間隔。 60秒の枠を余裕をもって超えること。
- 画像を読み込むメールアプリで、メールでのアクティビティを保護がオンのApple Mailではないこと。 ブラウザで開くGmailがいちばん確実です。
これを満たせば、開封が表示されるはずです。
方法1: 別のネットワークにある2台目のデバイス
誰にも手を煩わせたくないなら、これが最速です。必要なのはもう1台、2台目のスマートフォン、タブレット、パソコンのいずれかです。
- Email Trackerを開き、**「Send Email」**をタップして、「追跡テスト」のような件名を入力します。
- 開いたApple Mailの作成画面で、自分が管理している2つ目のメールアカウント宛てにします。Gmailのアドレスが理想的です。
- 本文を1行書いて送信します。
- スマートフォンを置いて、まるまる2分待ちます。メッセージを開かず、プレビューもしないでください。
- 別のデバイスを手に取ります。送信に使ったiPhoneは何をしても無視されるので、この手順は省略できません。
- そのデバイスを、送信したiPhoneとは別のネットワークにつなぎます。Wi-Fiを切ってモバイル通信にした2台目のスマートフォンがいちばん簡単です。自宅のWi-Fiは送信時と同じネットワークだからです。
- そのデバイスでブラウザを開き、メールアプリではなくWebメール、たとえばmail.google.comにアクセスします。サインインしてテストメッセージを開きます。
- 画像が表示されていることを確認します。Gmailのヘルプには、デフォルトでは画像付きのメールを受信すると画像が自動的に表示されると書かれているので、たいていは何もしなくても表示されます。
- iPhoneのEmail Trackerに戻り、追跡メールを開いて、下に引いて更新します。
日付と時刻、そしておおよその位置か「不明」のいずれかが付いた開封が表示されるはずです。Gmailでテストしたなら「不明」が想定どおりの正しい結果です。Googleが自社のプロキシサーバー経由で画像を配信しているからです。詳しくはメールの開封位置はどこまで正確かで説明しています。
方法2: 友人に頼む
実際の追跡メールとまったく同じことが起きるので、これが最も現実に近いテストです。
- 上と同じようにアプリからテストメールを作成し、個人アドレスを使っている友人に送ります。Gmail、Yahoo、iCloudで、かつApple Mail以外で読んでもらえると理想的です。
- 数分待ってから、自宅のWi-Fiかスマートフォンで開いてもらいます。
- 画像が表示されていることを確認してもらいます。リモートコンテンツがブロックされている旨の表示が出たら、タップして画像をダウンロードしてもらいます。
- アプリを確認します。
できれば自分の会社の同僚とのテストは避けてください。企業のメールシステムは、リモート画像を完全に取り除くこともあれば、受信時に取得してしまうこともあり、どちらにしても結果が濁ります。
結果の読み方
時刻と都市名が付いた開封。 すべて正常です。受信者のメールアプリが、間にプロキシを挟まずに画像を読み込みました。
時刻はあるが位置が「不明」の開封。 これも正常です。Gmailのようなプロキシ、VPN、企業のゲートウェイを経由してリクエストが来たため、アプリは開封を報告しつつ、場所の推測を控えています。
2回読み込んだのに開封が1回。 想定どおりです。5分以内の繰り返しの読み込みは1回として数えます。
1時間後に2回目の開封。 もう一度開かれたか、転送されて別の人が開いたかです。ピクセルにこの2つは区別できません。
まったく何も出ない。 3つの条件を順に見直してください。よくある原因は、送信に使ったデバイスかそのネットワークで開いた、早すぎた、メールでのアクティビティを保護がオンのApple Mailで開いた、の順です。3つとも問題なければ、メールの開封が表示されない理由を確認してください。
テストのチェックリスト
| 条件 | なぜ重要か |
|---|---|
| アプリから作成した | ピクセルが入るのはEmail Trackerから始めたメールだけ |
| 2分待った | 最初の60秒は設計上無視される |
| 送信者と別のデバイスとネットワーク | 送信者のデバイスとネットワークからの開封は設計上無視される |
| メールでのアクティビティを保護がオンのApple Mailではない | Appleの先読みは数えずに無視される |
| 画像が表示された | 開封とは画像の読み込みそのもの |
| 通知が許可されている | あとから気づくのではなく、その場でわかるように |
テスト成功が証明すること、しないこと
テストが通れば、ピクセルが埋め込まれていること、サーバーが開封を記録していること、通知の経路が機能していることが確認できます。一度確かめておく価値はあります。
ただし、実際のメールがすべて報告されることを約束するものではありません。相当な割合の受信者はそもそも検知できません。メールでのアクティビティを保護を有効にしたApple Mailで読む人、勤務先がリモート画像をブロックしている人、プレーンテキスト版で読む人。この上限はトラッキングピクセルを使うすべての追跡サービスに当てはまり、トラッキングピクセルの仕組みで説明しています。
考え方としてはこう捉えるのが有益です。届いた開封は、疑わしいものが除かれているぶん信頼できる。開封がないことは、拒否ではなく、情報がないということ。
テストが通ったら
実際のメールも同じように、アプリの**「Send Email」**ボタンから送って、あとは放っておきましょう。設定全体の手順はiPhoneでメールの開封を追跡する方法に、開封を受け取ったあとの動き方はメールが開封されたあと、いつフォローアップすべきかにまとめています。
Email TrackerはApp StoreからiPhone向けに無料でダウンロードでき、任意のサブスクリプションがあります。作成画面はApple純正のものを使うため、Apple Mailがインストールされ、アカウントが1つ以上サインインされている必要があります。Gmail、Outlook、iCloud、Yahooなど、そこに追加したどのアドレスでも使えます。
メールが届いたかどうか、もう悩まない
App StoreからEmail Trackerを無料でダウンロードして、次にメールが開封されたときに通知を受け取りましょう。
iPhone、iOS 17以降。ダウンロードは無料、サブスクリプションは任意です。